山 行 報 告 | |
2015/1 / 9〜11 天狗岳・西尾根 | メンバ:大高ぁ、内山 記録:大高ぁ |
【コースタイム】
(1月9〜10日)
23:00相模湖駅=中央道=小淵沢道の駅(仮眠)8:00=信玄棒道
美農戸口手前から林道=夏沢鉱泉分岐=唐沢鉱泉駐車場11:00―
天狗岳西尾根―14:00西天狗手前の最低鞍部(テント泊)
(1月11日)
最低鞍部8:00―8:45西天狗―9:30東天狗―10:00黒百合ヒュッテ11:00唐 沢鉱泉(入浴)=中央道=相模湖駅解散
【記録・大高記】
またぎさんに誘われて東面の地獄谷に行く予定でしたが、西尾根の偵察を予定していた次の週に仕事が入り、またぎさんには申し訳なかったのですが、キャンセルして天狗西尾根にいくことにした。
雪山初心者も含めて15人を連れて行かなければならないのでどうしようもない。やはりまだ体調の万全ではない内山くんが同行してくれることになり、助かった。
小淵沢道の駅は、建物とトイレが改修中でいつも軒下を借りてテントをはるのだが、今回は車の中。スコッチウイスキーマッカランで遅くまで語らう。
他の登山客も4パーティーほど仮眠していた。
美農戸へ行く林道は凍り付いていて、車が1台動けずにいて牽引の準備をしていた。他の一台は見事に滑ったようで、道路をはずれて雪の中に埋もれていた。
美農戸を分かれて唐沢鉱泉への林道に移るが、3月末まで通行止めの看板。かまわず行ってしまったがこの道も氷でつるつる。夜でなくてよかった。ゆっくりと進む。
夏沢鉱泉の分岐には5台くらの駐車場あり。夏沢鉱泉行きの雪上車が待機していた。唐沢鉱泉の林道は除雪がしてあり、4kmある林道を歩かずに済んだ。それもそのはずでこの連休までは鉱泉が営業していたのだ。
駐車場は10台程度だが雪に埋もれた場所が一つ空いていて、除雪して駐車。トイレは閉鎖されていて、簡易トイレが1つ使えるが汚い。
鉱泉宿泊の老夫婦が通りかかり、たくさん登っていったとのこと。確かにトレースがしっかりついていて、また赤布が20mごとに付けられていて、トレースがなくても迷うことはない。枯尾の松分岐まで1時間。そこから第一展望台までさらに1時間。第二展望台までにさらに1時間。4〜5張り張れる場所は第一と第二にそれぞれあるが広くはない。
今日は快晴で風も弱い絶好の天気。ただし寒気で北アルプスは雲の中。多くの登山者が降りてくる。みんなピストンのようだ。西天狗への登り手前の最低鞍部に2張りほど張れる風のない場所があり、今から黒百合ヒュッテまで行くには遅いのでここにテントを張る。
次の日はガスの中。黒百合ヒュッテからのピストン組が東天狗までたくさん登ってくる。それでも黒百合ヒュッテは赤岳鉱泉と比べれば10分の1程度。
渋温泉への行く道を分かれるが、唐沢鉱泉へ下る人も多いようでトレースはしっかりついている。ただし赤布は無く、トレースが無いと道はわかりづらい。また、トレースが無いとかなり潜り、ラッセルはきつそうだ。
唐沢鉱泉に戻ると700円で入浴できるので入る。なかなかゆったりした宿でしかも秘湯を守る会の宿。今度泊まってみたい。
結局15人をつれて行くには、この後鉱泉が休業になり除雪されなくなるので夏沢鉱泉分岐の駐車場から4km林道を歩くことになり、また林道も氷で覆われた場所が多くスリップの危険があること。
西尾根のラッセル、黒百合から登山道のラッセル、テント場が無いこと、雪上訓練の場所が無いことなどを総合して、場所を谷川の天神平に変更することにした。偵察に行ってよかった。
【記録・内山記】
大高さんの下見山行に同行させてもらった。
相模湖駅で内山をビックアップ後、小淵沢の道の駅にて仮眠。翌朝9時頃に快晴の空の下、道の駅を出発する。唐沢鉱泉に向かう道路は所々凍っていた。途中、スリップしたと思われる乗用車が道路脇に脱輪。スタッドレスでも油断は禁物である。
唐沢鉱泉に着くも駐車場が満杯気味。雪溜りを除雪して駐車スペースを確保する。身支度中に話した鉱泉の宿泊客によると、今日は大勢が登っていったとのこと。また、鉱泉は1月12日で今シーズンの営業が終了とのこと。
それ以降は除雪がされないため、鉱泉へのアクセスは困難になる可能性がある。
準備を終え出発する。トレースははっきりしているので歩きやすい。パウダーの雪を踏みしめる感覚は何度味わっても楽しいものだ。一時間ほどで枯尾の峰ルートとの分岐に到着。一本入れる。
下見山行であるため、3、4張のテントが張れそうなポイントを確認しながら進む。分岐から45分位で第一展望台へ着く。稜線はさすがに風が強い。
堂々と座している阿弥陀岳がはっきり見えて気持ちよい。その後15分くらいで西天狗岳登り手前の鞍部を幕場に決める。樹林に囲まれた場所のため、風もなく快適に幕営可能である。
周辺を散策後、夕食の支度に取り掛かる。大高さん特製の鶏鍋。鶏の出汁がしっかり出ていて美味い。高級ウイスキーもいただきながら話に花が咲く。
翌朝はのんびり目覚め9時半に幕場を出発。天候は曇り。風も強い。旭岳東稜組を案じながら西天狗岳へ登頂。東天狗には15分で着後、黒百合ヒュッテに向かう。途中、多くの登山者とすれ違う。人気のある冬山であることが伺える。
黒百合ヒュッテにも多くの登山者がいて、テントも10張りほど張ってあった。一本入れた後、11時にヒュッテを出発。50分で唐沢鉱泉に到着する。宿の近くに源泉があったが湯気もなく、源泉の温度は低いようだ。
風情のある宿で秘湯を楽しんだあと帰路につく。前日の晴天で溶けたためか、路面はツルツル。往路よりも油断できない路面状態であった。
緊張感のある雪山もいいが、雪山の楽しさを気楽に感じられるいい山行であった。